整備新幹線の元となった、全国新幹線鉄道整備法

現在、整備新幹線として、北陸新幹線、北海道新幹線、長崎新幹線(いずれも略称)が建設されていますが、現行の整備新幹線を簡単にまとめると
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1)最高速度 260㎞/h
2)国が建設し、JRがその運行を受託する。(地方自治体も応分の負担)
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3)JRは国に使用料という形で支払いをするがリースではないので将来JRの財産となることはない。
並行在来線は、原則として廃止もしくは第3セクターによる運営とし、JRはその経営に関与しない

と言ったところでしょうか。
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さて、この建設の根拠となっているのが、昭四五・五・一八 法律第七十一号で制定された、全国新幹線鉄道整備法でした、その後何度か改定が行われていますが。
この法律が根拠法となって現在の整備新幹線を建設するための根拠となっています。

さて、制定当初の第1条を参照してみますと

目的として

 
(目的)
第一条 この法律は、高速輸送体系の形成が国土の総合的かつ普遍的開発に果たす役割の重要性にかんがみ、新幹線鉄道による全国的な鉄道網の整備を図り、もつて国民経済の発展と国民生活領域の拡大に資することを目的とする。


と書かれており、「国民経済の発展と国民生活領域の拡大に資することを目的とする。」
要は新幹線を作ることで移動範囲を拡大していくことで経済の発展も図ろうねという大変高尚な目的で書かれていますが、その建設主体は当時は勿論国鉄でしたが、当の国鉄は赤字決算続きで、副業は認められておらず、赤字ローカル線の廃止もままならないまま、こうした新しい路線を作ってねという法令だけが出来たわけです。

第2条以下の定義にそのへんが詳しく書かれていますが、整備新幹線の最高速度を260㎞/hに制限した背景には、当時建設中の山陽新幹線が260㎞/hを目標に建設されており、将来的にもこの程度が妥当であろうと思われていたためだといえます。
新幹線の構造物が300㎞/h以上の速度に耐えられない強度とは思われず、新幹線施設が保有機構ですから、整備費などと新幹線使用料との兼ね合いが原因ではないかと思っています。

 
(定義)
第二条 この法律において「新幹線鉄道」とは、その主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道をいう。
 (新幹線鉄道の路線)
第三条 新幹線鉄道の路線は、全国的な幹線鉄道網を形成するに足るものであるとともに、全国の中核都市を有機的かつ効率的に連結するものであつて、第一条の目的を達成しうるものとする。
 (新幹線鉄道の建設及び営業)
第四条 新幹線鉄道の建設は、日本国有鉄道又は日本鉄道建設公団が行なうものとし、その営業は、日本国有鉄道が行なうものとする。、


なお、計画当初では最重要の整備新幹線とされていた成田新幹線は頓挫してしまいました。

参考法令 国鉄があった時代 全国新幹線鉄道整備法 条文



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